
ビジネスに取り組む姿勢を考える上で
キングダムはとても示唆に富む内容が多いです。
タイトルにあるのはキングダム最新刊である44巻の尾平が信に言ったKOTOBAです。
戦争は勝つために戦っています。
ビジネスは、金を稼ぐために行っています。
ビジネスは戦争だ
と例えられることもあるので、そこには共通点も多く
ピラミッド型の会社組織の構成は軍組織そのものですし
インターネットは軍用として開発された技術が
民生用として活用されていたりします。
経営者に歴史好きが多いのも
国と国との権力争いがビジネスに通じる部分があり
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」
など、軍略から学ぶこともまた多いからでしょう。
キングダムから学ぶビジネスの進め方
キングダムはご存知のように
中国の春秋戦国時代の終わり、秦が中華統一を目指す道のりの物語です。
当然、メインとして描かれるのが戦いであり
侵略し、侵略されるという歴史物語、成り上がりストーリーです。
でも単純に「飛信隊」が、手段を選ばず武功をあげまくり
成長する物語であったら、こんなに心が動かされるのか?
といえば
「そんなことはない」
と、僕は思います。
桓騎がキングダムの主役だったら
ここまでの人気漫画にはなっていないでしょう。
41巻から始まる「黒羊丘の戦い」は信と桓騎が対照的に描かれ
ビジネスというか「人生とは」という問いのヒントが満載です。
勝つために手段を選ばない桓騎は
弱者をいたぶる精神戦を紀彗に挑み黒羊戦を勝利に導きます。
そして、味方の犠牲も少なく
それが大人と戦い方だとうそぶき・・・
ビジネスに例えるなら
稼ぐためには手段を選ばない、前期資本主義的な人を人と思わずに
酷使し使い捨てにするような稼ぎ方です。
そんな手段で稼いでも
心が満たされることはなく・・・
どんどんと心の砂漠化が進み、渇いていきます。
稼いだ金を湯水のように使っても
満足することができず
まだ稼ぐ額が少ないから、足りないから乾くのだと勘違いし
さらに汚い手段で稼ぐことを続けます。
そう、桓騎のように
勝つためにはなんでもする人間に成り果てます。。。
(多分、この先のキングダムの中で
桓騎のこの心の闇の原因となった物語が語られるのでしょうけど)
キングダムから学ぶビジネスの進め方
でも、信は信念を曲げず
そんな勝ち方をして大将軍になっても漂は絶対に喜ばない。
俺は俺の信じている道を突き進む。
そして
「飛信隊もそういう隊でありたいと思っている」
この一言の後に涙、涙、涙、、、
そして、尾平の名セリフがこれです。
お前と一緒に戦っているから
俺たちはっ…
これですよね!!!
ビジネスだから稼がなきゃ意味がない! でも...
どんな手段を使っても稼げばいいってのは違う。
プライド、品格を持て!
「僕らBECメンバーが目指すのは飛信隊であって桓騎軍ではない。」
この事を心に深く刻み、僕は今日もビジネスをしています。